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EU周遊記 8 -イギリス ロンドン 飲食/National Railの乗り方/ブレッジリーパーク/大英博物館/シャーロックホームズ博物館/フィッシュアンドチップス-

2024年12月14日

来たるは2024年11月4日。今回は11月5日も複合した2日分の行程を紹介します。なぜかと言うと、同じところに2日連続で訪問しているからです。

雑談 飲食について

ロンドンでの食事は、全てが段違いに高額です。そもそも£を¥に変換するには表示価格✖200である上、シンプルに£ですら数字が大きいのです。私が主に利用していた店はTESCO系列とS&M系列のスーパーです。ここで水は安くても1.5£、空港では高くて3〜4£します。食事となるとさらに高く、惣菜パン的なもの一つで3£とかになります。

カフェラテは一つで700円します。ナイススティックに似たフランスパンを単体で買えば0.5〜1£くらいですが、これ単体で食べても味気ないので私はファストフード一辺倒の食事となっていました。

ケンタッキーフライドチキンは安いメニューでも5£で、他社のマクドナルドやバーガーキングはさらに1段階高くなります。もちろんレストランで食べるのも良いですが、最低でも10£〜13£すると考えたほうが良いでしょう。

ホテル近くにあったフィッシュアンドチップスはおよそ13£です。後々の回で書きますがパブでもフィッシュアンドチップスとCiderが約30£しました。

london Eustonからbletchleyまで

さて、今回の本題へ戻りましょう。

昨日突如ブレッジリーパークへ行きたかったことを思い出し、"開いていることをチェック"した上で入場と列車のチケットを取りました。

ロンドンからブレッジリーへ向かうには、Euston(ユーストン)駅からNational Railを利用する必要があります。PaddingtonからはCircle線もしくはHammersmith&City線を利用してEuston Square駅まで一本です。Euston駅からはWest Midlands線を利用してBletchleyまで一本です。このNational Railというのはかなりの曲者で、今回の旅でEurostarに次ぐレベルの不便さを出してきました。

National Rail(West Midlands線)のチケット

今回乗ることになったWest Midlands線のチケットはWebサイトで買うことができます。やり方は飛行機に近く、2次元コードが描かれたpdf形式でチケットを受け取れます。

National Railにはオフピーク料金制度があり、ラッシュアワー以外の時間帯のチケットは少し安く取ることができます。(Euston〜Bletchleyはオフピーク料金で片道11.1£)

チケットに乗る列車の指定はなく、目的地まで行く列車なら基本どれを利用してもよさそうでした。

なぜこれが分かったのかと言うと、Euston発の乗ろうとしていた列車が1時間の大遅延をかましてくれたからです。

National Rail(West Midlands線)の乗り方

Euston駅にはこのような電光掲示板が何枚もあります。(掲示板が明るすぎて写真の質が悪くなってます)

ここに発車する列車の時刻、到着駅、発車ホームなどが表示されるのですが、発車ホームが表示されるのはなんと定刻の5〜10分前です。ドイツ鉄道よりひどい。それまでは青でWait✋️と表示されており、ホームが判明するまで客は掲示板の下で玉になって待ち続けることになります。

(余談)列車の乗り方どうすればいいのかわからないという他の客に質問されました。一応説明しましたが初見ではまあ慣れませんよね。あと、話しかけられたらスリ警戒で身辺チェック。

Calling at〇〇というのは停車駅と到達予想時間です。私が乗ろうとしていた列車は画面左に書いてある列車で、Expected to arrive at hh.mm という表示になっています。

定刻は9:35ですが、どんどん伸びて10:15となっています。最初は9:40に伸び、そこから30分以上経っても来ず、最終的にはCalling atは"Was calling at"という表記になり、10:20頃やっとホームが表示されました。

しかし、bletchleyへ行くにはこの列車に乗るよりも、後発はずの列車である画像一番右(左から3つ目)の列車の方が到着が早くなってしまったのです。

informationでチケットを見せて見ると、"bletchley到着が一番早いのは10:09発の列車だね"と言われました。この一件があり、チケットが列車を指定していないことに気づきました。

ちなみに、最終日に乗ることになったHeathrow Expressも同じ方式です。チケットを持っていれば基本どれに乗っても構いません。(所謂一等車には乗れませんが)

やっとのことで列車に乗り込み、Euston駅前のM&Sで買っておいたバーガーキングとMILK SHAKE WHITE CHOCOLATEなる飲み物を飲んで一服します。

そうして30〜40分程経つとでbletchleyへ到着です。

前置きが長くなりました。今回の旅の最大の目的であるブレッジリーパークについて紹介しましょう。

bletchley park(ブレッジリーパーク) 本館

ブレッジリーパークは、ロンドンから約50km程離れたブレッジリー駅から歩いて5〜10分ほどのところにあります。

WWⅡ時代の史跡で、イギリス視点で見た旧ドイツ・イタリア・日本との戦いにおいて、どのように暗号解読に至ったのかという話を事細かに知ることができます。

特にドイツのエニグマという暗号機械の解読で有名な場所であり、その功労者であるアラン・チューリングは50£紙幣の顔となっています。

彼はAIの父、コンピュータの父などと呼ばれることもあり、情報系の一学徒として一度は行ってみたかった場所です。

bletchley parkには、The National Museum of Computing(国立コンピュータ博物館)という場所があり、暗号解読機械たちの実物はこっちにあります。

そしてなんとこの2つの施設は別物で、同日に開館していなかったのです!

このおかげで私はブレッジリーに2日連続で行く羽目になりました。

しかし結果的に言うと、2日くらいかけて行ったほうが良い場所でした。

ブレッジリーパークの入場料は前日までにネット予約したほうが10%安くなります。(大人23.4£、学生21.15£)ブレッジリーパークはHutと呼ばれる建物、Block A, B, C、mansionなどにエリアが分かれています。

BlockA〜Cでは主要な説明や展示を見ることができます。戦時中はその中で様々な戦いが繰り広げられ、パークがIntelligent factoryとなった経緯について窺い知る事ができます。

日本語暗号解読のエリアもあり、イギリスが日本語学習に難儀した足跡を見ることができます。

また、National Radio Centreでは、アマチュア無線的なものがたくさん展示されていて、説明を受けることができます。

iPhoneを利用したガイドもあり、こちらは追加料金不要です。ガイドブックは£です。ガイドツアーもやっているので、こちらに参加しても良いでしょう。

The National Museum of Computing

11月5日、ブレッジリー2度目の訪問です。

PCエリア

ここは新旧様々なコンピューターが所蔵されており、ビデオゲームも多数あります。(Doomとか、マリオとか、セガのアーケードゲームとか)

小学生くらいの子供たちが人工知能についての授業を受けており、そういった教育施設としての役割を持っているようです。

古いコンピュータがいろいろ並んでおり、実際に動作しているコンピュータを触ることができます。

(動画は7分ありますが、ほとんどがBASIC言語プログラムの写経を行っている映像です)

このエリアだけでも語れることはいくらでもあるのでしょうが、私自身大量の英語情報をさばけていないので私の手元には写真だけが残っています。

(余談)写真からテキストを翻訳して読みたいところですが、それをやるほど今の私には余裕がない...

Bombe〜Colossusエリア

コンピュータ博物館は巨大な暗号解読機について熱心に説明してくれる男性がいて、様々な事を話してくれました。

本物のエニグマを触ることができます。キーはかなり重いです。かなり強く押し込む必要があります。

このエリアはやはりBombeとColossusが見どころです。私がイギリスに来たかった理由はこれを見ることです。

今回は幸運にも一緒に話を聞いていたドイツ人(なんと1週間前まで滞在していたカールスルーエから来たらしい)がいて、主に彼に向かってやっていた説明を横で共に聞くことができました。情報技術に詳しく、英語が堪能な方は長い時間をかけて説明を受ける事をお勧めします。

Bombeは日本語で言うところの「爆弾」の意味らしいです。逆に英語でボンベを意味する言葉はCylinderです。じゃあ日本語のボンベは何語由来なのか。

Wikipediaで調べるとドイツ語のようです。しかし、こっちも「爆弾」の意味です。どっちにしろボンベは「爆弾」でした。「高圧ガスを詰め込んだ金属容器」の第一使用目的がそもそもそういうものだったのでしょう。

このコンピュータ博物館を回るのに4時間くらいかかっています。ブレッジリーパーク本館と合わせて回っていたらこんなに詳しい話は聞けなかったでしょう。悪くない誤算だったと思います。

Colossusの説明あたりから私はその場で英語を聞き取る試みを辞め、記録を後から確認する方針に切り替えました。

Colossusに使われている紙テープ、あまりに回転が速いので1~2週間に1回交換するのだそうです。メンテナンスも大変でしょう。この方はずっとこれを管理している方なのでしょう。

bombeの仕組みが後からでもわかるようにBombe解説本(THE BOMBE)を購入し、ロンドンへ戻ります。

British museum(大英博物館)へ

11月4日の訪問では時間が余っていたので大英博物館へと向かいました。Euston駅まで戻り、地下鉄のNorthern線を利用してTottenham Court Road(トッテナム・コート・ロード)駅へ向かいます。そこから10分ほど歩くと大英博物館へ着きます。

大英博物館は街の中にあるため、地図を見ながらでないと行くのが難しいです。

大英博物館はルーブル程ではないにしろまあまあ広いです。マップには必見の展示物が書いてあるので、それを全て見て回るように動きました。ちなみにロゼッタストーン以外はよく知りませんのでここではあまり言及しません。

ガイドブック(日本語有り)は5か6£だったと思います。ただし、参考書のレベルの分量なので、重量を気にして買いませんでした。メルカリを探すと700円とかで売ってたりします。

土産屋は北斎画の富士山があしらわれたものが売ってあります。それ、日本由来のものなんですがなんで英国でそれを売っているのですか???

シャーロックホームズ博物館

11月5日には、ブレッジリーの後にBaker streetにあるシャーロックホームズ博物館に行きました。

博物館と言ってもほぼ家なので、パッと行くにはいいと思います。(の割に値段はしっかり取られます。割高でもあるのであえて選んで行くような場所ではないと思います)

ヴィクトリア時代の貴重な品々が間近で見たい人にはいい場所だと思います。ホームズの趣味である科学用の機械やバイオリンといったものもあります。ここには日本語の本からの切り抜きもあり、どうやら日本でもシャーロックホームズ関連で観光できる場所があるようです。

また、ビデオ撮影は禁止されています。

雑談 連続フィッシュアンドチップス

11月3日〜11月5日の夕飯は全て同じフィッシュ&チップス屋、MICKYS FISH&CHIPSへ3日連続で通いました。初日はフィッシュを買い忘れてバーガー&チップスを食ってしまったので、次の日はCodとChipsを、3日目はHaddockとChipsを買ったのです。

流石に同じような時間帯に3日も連続で来ると受付のあんちゃんに顔を覚えられます。何処から来たか聞かれたので日本から来たと答えると定番のコンチニハが返ってきました。こちらもこんにちはと返し、ありがとうと言いながら店を後にします。今にして思うと、チップを期待しての行動だったと推測できますが、その後同店には顔を出せずに帰国してしまいました。

このフィッシュアンドチップスは日本に帰ってからも恋しい一品です。

今回はここで終了です。

次回、バッキンガム宮殿などの紹介となります。