ニキシー管作品制作記
ニキシー管, Fusion 360

Flying Object lab

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ニキシー管作品制作記 No.5

2023年10月25日

前回のあらすじ

Fusion 360学生版をインストールし、プラ板とニキシー管を導入した。

前回記事

Autodesk Fusion 360 -部品配置調整-

プラ板とニキシー管が用意できたので、それぞれの配置を合わせる。

ニキシー管をz軸基準で180度回転させ、プラ板の配置を原点基準に変える。

コンポーネントとなっているプラ板を選択し、「点から位置」で原点を選択。XYZで0.00mmを指定する。

ニキシー管の前後上下関係を整えるとこうなった。

ニキシー管の位置を正確に変更する。

縦方向の中心は70.00mm / 2 = 35.00mmでいいが、横方向はもう少し複雑だ。

210.00mm / 3 = 70.00mm, 70.00mm / 2 = 35.00mm で二桁毎の中央は、35.00mm, 105.00mm, 175.00mmの場所になる。

ニキシー管の横幅は21mmなので、ここから考えて各桁の横方向の位置は

正面から見て一番右を1桁目と考えて、ニキシー管の中心位置はそれぞれ以下のようになる。

  • 1桁目: 17.5+3.5 = 21mm
  • 2桁目: 35+(17.5-3.5) = 49mm
  • 3桁目: 70+21 = 91mm
  • 4桁目: 49+70 = 119mm
  • 5桁目: 91+70 = 161mm
  • 6桁目: 119+70= 189mm
  • LEDの位置は横はそれぞれ70mm, 140mmが中央だ。2つのLEDはそれぞれ10mm離す。

    色々調整して気づいたことがある。Fusion 360で正確な座標を扱うのはかなり骨が折れる。

    スケッチでしか相対距離で正確な距離を書くことができないため、空間の特定の点に移動したい場合に直方体のような物体を作らざるを得ないのだ。

    これ以外の方法があるなら是非ご教授頂きたい。

    プラ板がハマるようなくぼみのあるカバーを作成する。

    横から見た図。

    ここから、ニキシー管・LEDが重なった部分を削除して穴にする。

    さらに悪戦苦闘。

    スケッチで長方形を描いて、押し出しをする前に、作成⇒投影/取り込み⇒交差⇒LEDとニキシー管を選択⇒押し出し。という工程で穴の空いた箱ができた。

    もし完成品が出来た時にハマらないような事態が起きた時は、人力で削ることにする。

    このイメージ図に従い、どんどん作っていこう。

    ボタンは一旦無視し、このような形になった。

    大方イメージ通りだ。

    後で見ているうちに、後方の角部分が飛び出ていることに気づいた。これは削らなければならない。

    作成⇒飛び出している部分の平面選択⇒線分で三角形をなぞる

    ⇒スケッチ終了&押し出し(操作: 切り取り)

    横から見ても問題ない。

    これで外側の問題はなくなった。

    さて、次はこれに合わせるプリント基板作りだ。

    この後のプリント基板部分の話は長くなりそうなので、短いが記事を区切る。それではまた次回!