ニキシー管作品制作記 No.1
2023年10月9日
2025年10月26日
相も変わらずほとんど更新が行われていないこのサイトですが、折角なのでポートフォリオ用作品化を目指して制作記を書こうと思い立った次第です。
経緯
Maker Fair Tokyo 2023の出展者を漁っていると、 どうもニキシー管の国内製作をしている方 がいるとのこと。 ページを辿っていくと、ロシア製のニキシー管8本が10000円で売られていました。 買わぬ後悔より買う後悔。横にいた友人の一押しもあり即決購入し、無事2日後ニキシー管が我が家に届きます。
入っていたのはIN-12B(数字)が6本、IN-15A(記号)が1本、IN-15B(記号)が1本。 厳重な梱包が成されており、開封するとそれに見合う繊細な部品である事がよくわかります。
ニキシー管の扱い方 -必要な部品を揃える-
さて、ニキシー管はどのように扱えばいいのか。 同梱されていたロシア語のデータシートは流石に読めないので英語版データシートや先駆者達の記事を見てみましょう。 pongsuke様の記事 を見てみると、私がやりたいようなことをしていたのでこの記事をひとまず参考にします。
どうやらニキシー管というものは150~200V程の高電圧をかける必要がある部品とのこと。 安定化電源を購入しても、電圧は30V程度しか出ません。というわけで同記事に書かれているaitendoさんのDC-DCコンバータを私も購入することにしました。 www.aitendo.com これほどの高電圧回路となると、高校時代に友人がコンデンサを破裂させてしまった光景を思い出します。対策の為に家で作業するのではなく、学生特権で学校施設を存分に使わせてもらうことにしました。
次に、表示を司るマイコン周りの回路について考えます。先駆者達の記事を見るに、ESP32、Arduino、Raspberry Piを利用して時計等々を作っている方が多いです。 一際参考になったのがkohacraft様のブログでした。 時計にするとなればやはりNTPサーバとやり取りして時間の表示等を行いたいので、kohacraft様と同様にESP32を利用することにします。これは既に手元にありました。
kohacraft様は2種類の方法でニキシー管の点灯を行っており、ひとつはロシア製ドライバIC K155ID1を利用したもの で、もうひとつはトランジスタを利用したものです。
Amazonを調べるとドライバIC(4個入り)の方は残り品数1だったのでこれも即決で購入。とりあえずはドライバICを使うルートで行きます。 amazon: ロシア製ドライバーIC K155ID1 (SN74141/74141) (2本セット)
トランジスタを使う方は高電圧に耐えうるMPSA42という型を使うらしいので、今度秋月電子に行って買ってきます。 秋月電子: トランジスタ MPSA42 300V500mA (10個入)
フォトカプラ、2SC1815トランジスタ、各種抵抗も同様に秋月電子のものを買います。抵抗はまだ計算を行う必要があるので一旦保留。 ESP32は5V入力が可能なので、3.3Vへの降圧は必要ないです。ただし、ドライバICと電圧が異なるので2SC1815トランジスタを噛ませます。
後は12Vの電圧を供給するACアダプター、差込用端子、12Vを5Vに降圧するレギュレータ、プリント基板と基板用のソケットといったところでしょうか。
以下現在分かっている必要部品まとめ
- 12VのACアダプター
- ACアダプター差込端子
- 高電圧昇圧用DC-DCコンバータ
- 5V降圧レギュレータ
- ESP32
- ドライバーIC K155ID1
- 2SC1815
- 各種抵抗
- フォトカプラ
- プリント基板
- ニキシー管の基板用ソケット
- ICの基板用ソケット
これで一旦今日は終わりにします。部品を揃えてまた次回!
