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EU周遊記 5 -フランス パリ ノートルダム/サント・シャペル/凱旋門/オペラ座/ルーブル-

2024年12月03日

来るは2024年11月1日。7時前に起床し、8時頃には鍵を預けてホテルを出発します。

盗難対策

スーツケースには持ってかれてもそこまで困らないもの(土産・服の類)が入っているつもりですが、ぶっ壊されると流石につらいです。

重すぎ・大きすぎなので基本はホテルに置きっぱなしですが、盗難対策に自転車用チェーンロックでバスルームの蛇口へとめます。

バスルームがそもそも狭いので、「重い」「狭い」「動かせない」の3重苦で盗む気もなくすだろうという算段です。

部屋の掃除は要らないと言いましたが、ついでの対策のつもりで部屋に10€を置いて出かけます。

また、15€でCity Lockerというロッカーにリュックサックを預けます。こちらはなくなったら割と困るものが入っています。(PC、コード、iPad、色々書いてある資料)

このロッカーは完全オンライン予約制になっており、メールが届かなければ建物に入ることすらできない仕様です。

送られてくる#xxxxxx#という形式の入室暗号を入口で入力する必要があり、6桁の番号だけでいいのか#も入れるのかよくわからず5分くらい入るのに格闘しました。正解は#から#まで全部入力でした。

ロッカーにリュックを預け、持っているのは腰に巻くタイプのバッグとスマホのみです。

そのバッグにはパスポート、カード、現金少々、折りたたみ傘などを入れています。それらを覆い隠すように上着を着ます。

スマホは首から紐で掛け、左手にもう一つの紐を括り付けました。(スマホから2本の紐が伸びている)やっとこさ準備が済んで、本格的に行動開始です。

眼の前にはシテ島。もちろんここから見ていきます。

ノートルダム・朝食

2024年11月現在、ノートルダム大聖堂は工事中です。正面へ向かうと建物を一望できはしますが中には入れません。

ノートルダムの周りをぐるりと歩いた後、ノートルダムが見える"cafe panis"という店へ入り、朝食にします。

フランスパン、目玉焼き、ヨーグルト、搾りたてオレンジジュースを腹へ流し込みます。これは少し朝食には多かったですね。

眺めと佇まいは最高です。こういうパリのビジュアル面に対する憧れもわかります。

現在午前9時、14.5€の支払いを済ませ、カフェのトイレで用を足し(ひねり出し)て次の目的地へ向かいます。

チップを払い損ねましたが、まあいいでしょう。

サント・シャペル

ノートルダムと同じシテ島に位置するもう一つの聖堂、サント・シャペルへその足を伸ばします。先程のカフェから徒歩10分かかりません。

開場は9時ですが、既に列ができています。保安検査の列なので、チケットの有無はほぼ無関係です。10分ほど並びチェックを終えると中へ入れます。その後のチケット売り場には列が全く無かったので非常にスムーズに通れました。

中は0階と1階の2フロアに分かれていています。ステンドグラスをちゃんとみたいなら、オペラグラスのような望遠できるものを持っていった方がいいです。

3€の日本語音声ガイドがありますが、解説されているステンドグラスが物理的に遠くて見えないのです。

謎の単語「メダイヨン」

このシテ王宮、サント・シャペルの喋り方の怪しい日本語ガイド、「メダイヨン」という単語がしょっちゅう登場します。

特にステンドグラスの聖書の内容を説明するために「下から◯番目左からの✕番目のステンドグラスのメダイヨンをご覧ください」

という感じの指示がしょっちゅうされるのです。

この「メダイヨン」、後々調べると円形(楕円形)の建築装飾であることがわかります。が、だ、楕円形…?一目でどこがメダイヨンの範囲なのかガイドを聞いていた私にはさっぱりわからなかったのです。

というか、メダイヨン以前にステンドグラスが統一された形ではないので、半円だとか、花形だとか、そんな説明が多くただでさえ説明している箇所がわかりにくいのです。

しかも説明も無しにいきなりこの単語が用いられるので、絵と音声の対応を取らぬまま説明を聞いていました。聖書の内容をあんまり知らないのも大きいです。

この事から、後々ステンドグラスや話を確認したくなったため、0階の売店で9€のガイドブックを購入しました。(ガイドブックの日本語も割と怪しい)

もやっとした気持ちを残しつつ、次なるバスへ乗ります。

シャンゼリゼ通り -コンコルド広場〜凱旋門-

ルーブルを横目に、バスはコンコルド広場の方へ向かいます。象徴的な1本柱が見えたところで下車し、約2kmのシャンゼリゼ通りを歩きます。

シャンゼリゼ通りの印象は銀座に似ています。ただ、広い歩道とそこにはみ出したカフェ・露店という光景は似ていません。有名ブランドがずらりと並ぶ道を横目に正面を見ると凱旋門が……見えません。木々や建物に隠れてよく見えないのです。

景色そのものを楽しみたいのであれば、ツアーをやっている2階建てのバスに乗るのが良いと思います。通りの中央を走るので凱旋門もよく見えるはずです。

Louis Vuitton、DIORなど名だたる店の中に、ふとApple Storeを発見したので入ってみました。3階建て(日本式呼称)で、様々なApple製品が展示されています。警備員もかなりの数がいます。一部屋2,3人のレベルです。

ふらふらと物見遊山していると、30分ほどで凱旋門に着きました。

エトワール凱旋門

凱旋門のある中央の広場の中に行くには地下道を通る必要があります。ここにも路上演奏がいて、私はバイオリンとアコーディオン(正確な楽器名は不明)の演奏を見かけました。地下なので音がめちゃくちゃ反響して聞こえるのです。立ち止まって聞きたい気持ちを抑えつつ地上に出て保安検査に並びます。

保安検査の直後にチケット確認があり、そこから螺旋階段を登ります。

階段が終わると、売店のエリアに出ます。さらに登ると屋上に出ます。放射状に広がる12本の通りを眺めることができます。

凱旋門を降り、地下鉄駅に行きます。

A線に乗車し、Auber駅へ向かいます。地下鉄は忌避感が強かったので、警戒して乗車します。

列車は二階建てで収容人数は多そうです。これが地下鉄で走っているのか...

オペラ・ガルニエ(オペラ座)

駅の売店でオレンジジュースを買い、秒で飲み干します。そのままAuber駅を出ると、オペラ座の表記があるのでそれに従って行きます。外に出ると広場のようなところにでました。

オペラ座の中に入ると、やはり保安検査があり、その後チケット購入列に並びます。

昼を過ぎ、流石に人が増えているようですが、チケットカウンターの人員は1人しかいなかったので列の進みはかなり遅かったです。(購入まで30分)

青少年価格のチケットとマルチメディア日本語ガイドチケットを購入し、円形の広間へ進みます。そこでiPadらしきタブレットとヘッドフォンを受け取ると、オペラ座の怪人を交えたガイドが始まります。360度映像が映し出されるものがいくつかあり、正直これはちょっと扱いづらかったです。(普通の映像でいいかな…)

入場チケットを見せ、ガイドの通りに進みます。ガイド通りに進めばおよそ1時間の見学となります。(ガイド始めに言及がある)

私が行った時はたまたまリハーサルらしき人が舞台に上がっていました。場合によっては開いてたり開いてなかったりするスポットもあるようなので、大方のエリアが見られたのは幸運です。

15時を過ぎ、本命にかけられる時間が減っています。急いでバスに乗り、ルーブルへ向かいます。

ルーブル美術館

世界一有名な美術館ルーブル。その人だかりは相当です。今まで見た人だかりの中でも2〜3番目に位置づけられるかもしれません。

いや、そうでもないか…?

ガラスのピラミッドを囲むような人だかりが何なのかはわかりませんが、ルーブルのチケットは事前購入で持っています。どこに行けばいいのか分からず、スタッフに尋ねると「あの建物の……」と日本語で返ってきたのは驚きました。なんで日本人って分かった…?チケットに書いてある名前…?

この人は一体どれほどの言語で案内できるのかは気になるところですが言われたとおりにします。

流れに従って建物を進むと保安検査がありました。再度チケットを見せここで良いか聞くと問題なさそうなので並びます。

やっと中に入り、3つのエリアに広がる広間に出ます。

ルーブルには"DENON"(ドゥノン), "RICHELGEU"(リシュリュー), "SULLY"(シュリー)という3つのエリアがあり、それぞれにチケットカウンターがあります。超有名なルーブルの顔達は"DENON"に集中しています。

音声ガイドは6€で、中央ホール周辺にある発券機で購入することができます。ガイドの券売機には誰一人並んでいませんでした。

音声ガイドは特殊仕様Nintendo 3DSを利用したもので、ヘッドフォンを装着してガイドを聞けます。

自国の誇りを感じつつガイドの中にある、所要時間90分のコースを選択し、その指示通りに歩きました。

90分の見学コースが終わり、日も傾き始めた時間帯。ある程度遅めの時間でも美術館は開館していたのですが、治安が心配なので宿へ戻ります。

ルーブルの地下から地上へ移動する方法を探していると、マクドナルドを発見。ちょうどいいと思い、テイクアウトしてホテルへ持ち帰ります。これだけで12.65€(≒2100円)です。

朝方ロッカーに預けた貴重品を回収し、ホテルへ戻ると「掃除は不要」と伝えたはずなのに掃除された跡があります。枕銭の10€が消えており、これを念の為に置いて出ていったのはファインプレーだったと思います。(無かったら清掃員による盗難の可能性が高まると考えられる)

翌日はまたも都市間大移動です。いよいよ最後の滞在場所、ロンドンの来訪です。