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EU周遊記 4 -ドイツ カールスルーエからフランス パリへ TGV/バス/エッフェル塔-

2024年11月22日

ドイツ カールスルーエに別れを告げ、大観光フェーズに入ります。次なる行先はパリ。パリに2泊3日、その後はロンドンで6日という長い長い復路です。

なぜパリ≧ロンドンの日程にしないのか?という疑問はごもっともです。この理由は、行く前にパリは悪い印象を強く抱いていたためです。できるだけ滞在したくないと本気で思っていました。スリと強盗がとにかく怖い。と。

最後のドイツの朝 カールスルーエ中央駅へ

10月31日、宿のフロントが開く90分前の6時に起床し、最後の片付けを済ませます。

偵察のつもりで7時にフロントを訪れると、既に人がいたので支払いのごたごたを済ませてしまいます。30日でおよそ1700€。いい環境でしたが、高いものは高いです。その額面に慄きつつ、落ち葉積み重なる街へと出ていきます。気温は快適、上着を着ていたら暑いくらいです。

宿からカールスルーエ中央駅へ向かうのですが、歩くと40〜50分かかるのでトラムを使います。片道切符で3.3€。前日に購入したものです。

駅前には何度も世話になったチェーンのパン屋"Badische Backstub"があるので、朝食/昼食となるチョコクッキーとサンドイッチを購入します。この店は早朝から開いているので助かります。

今回のトラムは地下からの発車です。

揺られること約10分、Karlsruhe Hauptbahnhof(カールスルーエ中央駅)へ到着です。

まだ列車の到着まで1時間以上残っているので、マクドナルドで一服します。オレンジジュースを単品で買うと、何故かレシートがちゃんと出てこず番号が分かりません。10分近く待たされた後、レシートが排出されなかったこと、どの機械を使ったのかを説明し、やっとボトルのオレンジジュースを手に入れました。ケースから出して渡すだけでどれだけかかるんだ。

買ったジュースは口を付けず鞄へ入れます、そのままスーツケースを見守りながら40分程暇を潰します。マクドナルドの中に列車の時刻表示があったのですが、全く合っていません。そうこうしていると時間が近づいてきたのでトイレだけ済ましてホームへ向かいます。

駅のトイレは1€です。このトイレは非常にきれいですが、クレジットカードによるタッチ決済に何度か失敗したのでそこだけがマイナスです。

カールスルーエ中央駅からフランス paris Est(パリ東駅)へ

カールスルーエからはパリへの直行列車が出ています。

フランス側の鉄道TGV, ドイツ側の鉄道ICE両方の乗り入れがあり、どちらのWebサイトでもそれぞれのチケットをとれます。

しかしこの列車、今回の旅で体験した中で最大の問題が発生しました。

まず、事前の車両表示と反対で列車が入ってきたのです。「反対」とはどいういうことかというと、先頭になってるはずの号車が最後尾になっているということです。おかげで停車時間が短いのに30kgの大荷物を携えながら反対側まで走ることになりました。

腰を破壊しかけながらなんとか乗車すると、スーツケースのラックが満杯です。小さいスーツケースですら一つも置くスペースがないのです。しかも、私の席に人がいるでは有りませんか。どうやら子連れの母親が子を座らせているようです。TGVは全席指定席です。1人分しか取っていないのでしょう。ということは、相手が碌でもない人間である可能性が高くなります。

スーツケースを通路に置くわけにもいかず、話しかけたくも無かったので立ったままデッキに居座ることにしました。(フランスの印象が悪かったことも原因にあります)

最後のドイツ飯、サンドイッチを貪っていると、ストラスブールに着いていました。オーストラリア人の老夫婦が乗り込んできて、スーツケースが置けない問題が同じく起こっていました。

デッキでの座り方で悶着すること2時間後、パリ東駅へ到着しました。ここからは身の回りへの注意度を一段上げます。

パリ東駅から5区のホテルへ -navigo easyとバス乗車-

事前情報によると、navigo easyというカードを買い、Carnet という10回乗車券を買うということになっていました。

さて、どこで買うのでしょうか。

同じような問題を抱えたらしき日本人カップルがいたので彼らを追いつつ探索します。パリ東駅の購入機械は到着階ではなく、エスカレーターを下った先、地下鉄改札前にありました。

長い列に並び、"perdon?"の声と共に列を抜けていく人々を見ながら約10分。チケット販売機でカードを買うのですが、表示されたものが事前情報と違います。

navigoという項目はあるもののCarnet という項目なんてないのです。どれなのかよくわからなかったのですが、同じ効力があるチケットを発見しました。ticket t+ 確かこのような名でした。人も多いのでこれを選択。無事navigo easyと10回乗車券をGETしました。

また腰を破壊しつつバス停へ向かいます。(階段移動は本当に骨を折るかと思った)

navigo easyは日本の交通系IC的な使い方ができ、これがあればバスも地下鉄も乗れます。ただし回数券式。他にも乗車方法は色々あるようですが結果的に私にはこれが合っていそうでした。

他に地下鉄、タクシーという移動手段が存在しましたがスリ警戒で地下鉄は却下、タクシーは強盗の可能性、チップ、料金という3点で却下となりました。

パリ東駅から38番バスで30分弱、ポンピドゥーセンター、シテ島を越え、Saint-Michelで下車して10分程歩くとホテルに到着です。

なんとかホテルにこぎつけると、「City taxで5.2€払ってくれ」と言われたのでクレジットカードで決済を済まし、部屋にスーツケースを置きに行きます。

強盗対策でスーツケースはバスルームの蛇口に自転車用チェーンで固定します。

中身が欲しかったら破壊の限りを尽くすか時間をかける必要がある状態を意識しています。小さなバスルームに押し込んで扉まで閉めていることに加え、30kgという激重荷物なので盗ろうとしてもかなり面倒なはずです。

その足でエッフェル塔へ向かいます。金庫は無いのでPC等の貴重品は全部持ち歩きます。

(蛇足)

Pipe dreams(ネットミーム, backrooms)が現れた、とバスの中で思っていたらそこがポンピドゥー・センターでした。

あと、パリのバスは鐘みたいな音がしてますがこれは何なんでしょうか。ウィンカーでしょうか?

エッフェル塔へ

エッフェル塔目指して63番のバスに乗っていると、いきなり"ここで終点だ"と言われ仕方なく下車します。エッフェル塔が見えはするのですが、霞んでいます。天気は曇り。ちゃんと見れないかもしれない…と思いながらどんどん近づいていきます。

GoogleMapを頼りにChamp de Mars(シャン・ド・マルス公園)まで来ると、世界で最も有名であろう建造物がその姿を眼の前に現しました。

まず周辺にいて気になったのは、露天商のような人々です。エッフェル塔周囲はボッタクリやスリなど茶飯事だそうなので、彼らには触れないようにして進みます。

彼らが売っているのはエッフェル塔の光るミニチュアやリュックサック(なぜそのチョイス?)などです。こんなに人がいるのに売っているのは似たりよったりな商品たち。彼らには元締めがいるのでしょう。差別を助長する意図はありませんが、彼らは一人残らず黒人の方々でした。塔を一周しても他人種の方々が同じようなもの売っているのは見かけません(反例があれば気にしませんでしたが、一切無かった)。移民集団なのでしょうか。彼らは出口ゲート前にも5〜10の複数人で集まっているので出てくるときにも要注意です。

エッフェル塔入場

さて、話を戻してエッフェル塔へ入ります。まず持ち物の保安検査を受ける列に並びます。武器、ヘルメット、スケートボード等々の持込は禁止です。X線検査を通過して初めて、エッフェル塔のお膝下へもぐり込めます。

私は事前チケットを手に入れられなかったので、長蛇のエレベーターチケット列に並びます。前に並んだグループのガイドに耳を澄ませつつ待つことおよそ1時間、チケット入手です。25歳までならパスポート(身分証明)を見せ、青少年割引で購入できます。

pick pocket(=スリ)に注意の看板を横目に、そのままの同じ列で2階行きエレベーターへ乗ります。(本当は頂上に行きたかったのですが、並んでいる途中で閉鎖されました)

1階(日本でいう2階)に到着です。多分私は感動しているのだと思います。ここには売店もあり、エッフェル塔グッズを購入できます。(露天商ではないので信用できます)ここでは五輪マークの入ったエッフェル塔ステッカーを購入し、周囲を一望したら今度は階段で降ります。看板によると10分かかるとの事です。

日が沈み、下から塔を煌々とライトが照らすので、夜だとなおさら超眩しいです。想像以上の長さに脚をがくつかせながら地上へ到達しました。さっさとバス停へ向かい、ホテルへ直帰です。

私が滞在したのは比較的治安が良いらしい5区のホテルですが、夜でも道路から聞こえるバイクやサイレンの音は避けられないので耳を塞げるものを持参するのが良いと思います。(私はノイズキャンセリングイヤホンをして寝ました)

明日はパリ主要箇所を一度に回る超忙しい日程です。筋肉痛気味の脚を労りつつ、眠りにつきます。