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EU周遊記 3 -ドイツ メルセデスベンツ博物館/カールスルーエ観光/世界遺産の街ケルン-

2024年11月15日

Stuttgultへ -ドイツ鉄道の二等車-

週末になったので、観光へ出かけます。メルセデス・ベンツ博物館を目指して別の都市Stuttgultへ向かいます。

乗車したのは二等車の普通列車で、めちゃくちゃうるさい旅となりました。

文字通りのどんちゃん騒ぎで、右は女子学生の大合唱、左は絶叫と瓶の割れる音が聞こえます。

しかも眼の前のトイレは"WC defekt"(=故障中)と来たものです。

なるほど、休日の安価な列車はこうなるのですね。幸い周囲に座っている人たちは静かにスマホを使ってるので、それに倣います。

この時、インターネットの接続はかなり途切れ途切れです。駅周辺では読み込みができるのですが、木々の間を通るような場所ではほとんど受信ができません。

ドイツ鉄道に乗りながら暇つぶしがしたいのであれば、オフラインでできるものを扱うことをお勧めします。

今回はどうしても乗り換えが必要だったので、Bad Cannsatt駅で乗り換えてStuttgart Neckarpark駅へ向かうのですが、新宿駅を思い出させるレベルで人が多いこと多いこと。

ドイツ鉄道恒例の遅延を披露されているので、走りたいのですが人が多くて走れません。

ドイツ鉄道を使うときの乗り換え時間は最低でも20~30分程度は余裕を作っておくことを強くお勧めします。

また、帰りではこの駅の地下プラットフォームに降ろされたのですが、地上ホームと地下ホームの乗り換えは東京駅の京葉線乗り換えよりもきつかったのでこの駅を使うような人は注意してください。

メルセデス・ベンツ博物館

駅を降りて看板の表記通りに進むと、明らかに整えられた綺麗なエリアが登場します。ここでメルセデス・ベンツ博物館の全貌を眺めることができます。

チケットカウンターはかなり並んでいるので、オンラインのチケットを発行しておくことをお勧めします。

ロッカーに荷物を預け、チケットの二次元コードをゲートに読み込ませると、音声ガイドをもらえます。ガイドはスマートフォンのような形状で、なんと日本語に対応しています。

というのも、ベンツ博物館に来る日本人の数は多いようで、館内で3~4回日本語が聞こえました。ガイドはしっかりした説明ですが、一部日本語非対応の展示があるようです。

また、ガイドは入室したり展示に近づいたりすることで自動で流れる仕組みになっているのですが、動きが速すぎたり別室に近づいたりすると音声が切り替わるので注意です。

最初のエリアではベンツ(自動車)の初期の歩みを見ることができます。

その後のエリアでは、初期の車・自家用車・バス・緊急車両・オーダーメイドの車など歴代の歩みを見ることができます。

それぞれの車に音声ガイドが付与されており、全部読んだり聞いたりしようとすると半日くらいかかりそうです。

カールスルーエ城とZKM

カールスルーエ城とZKM(メディアセンター/美術館)がカールスルーエの主な観光地です。

前者は全部ドイツ語で書かれているので、ドイツ語を学んでから行くのがお勧めです。

日本の刀やつけまつげみたいな展示もありましたが、全く読めないので雰囲気だけ感じました。写真も厳禁なので外観のみです。

一方ZKMは攻めた展示をするということで、入場した直後、青いマイクロプラスチックで文章を書くロボット2体が空気ピストンの音とともに出迎えてくれます。

フロアがいくつかあり、一番上はゲーム系の展示になっています。古いゲーム機がいくつも置いてあり、アートにおけるゲームの立場を説明しています。

kölnへ -ケルンカード-

再びドイツ鉄道を利用してケルンへ向かいます。カールスルーエからはマンハイム駅乗り換えで約3時間です。

到着したら速攻で券売機へ向かい、ケルンカードというものを9€で購入します。見た目はただのトラムの切符です。

これがあるとケルン内の交通乗り放題&各種観光地の割引の恩恵が受けられます。

ケルン大聖堂周辺

ケルン駅を出ると、眼前にケルン大聖堂が広がります。その威風堂々とした姿は、この旅の中でも最も記憶に残った光景の一つです。

中では信者が集会をやっていて、聖歌隊の歌う声が聞こえてきます。観光客は手前から写真を撮ることができますが、奥へはいけませんでした。

聖堂の手前部分にはだれでも入ることができますが、一応警備員はいます。荷物チェックもありませんが、脱帽などのルールがあります。

ここ以外にも観光客が入ることができる場所は存在するようですが、今回は入れていません。事前の確認不足ですね。

紙媒体の日本語ガイドは置いてありましたが、2€です。この時硬貨を持っていなかったのでガイドは手に入れられず。

文章的には少ないですが、特段語れることもないので次に行きましょう。

トラムに乗り、ライン川をドイッツアー橋で渡ってKöln Triangleまで来ましたが、なんと閉館です。それもそのはず、本日は日曜日。

ドイツは日曜日はいろんな店や施設は閉まります。周囲を見渡しても入れそうにないのでそのまま散策に移ります。

南京錠が大量にくくりつけられたホーエンツォレルン橋を渡り、大聖堂の近くまで戻ります。

こちらは列車と人のみが通れます。まあまあ長い橋ですが、南京錠のカーテンは一切途切れないどころか橋の周囲まではみ出しています。

ケルンでの昼食

ケルンには日本式のラーメン屋があるらしいので久しぶりの日本食目当てに向かいました。

中ではJ-POPが流れています。店員も日本語が喋れました。

餃子とラーメンを頼みましたが、これだけで19€。日本の2~3倍です。現金20€出したらそのまんま持っていかれました。まあそうなりますよね...その割にはあまり満足いかなかったので店名は伏せます。

ドイツならドイツ飯を食らうのが良いのでしょう。ドイツはやっぱりパンと芋とソーセージに限ります。

腹は膨れたので今度は川沿いに戻ってチョコレート博物館へ向かいます。

チョコレート博物館

チョコレート博物館はその名の通りチョコレートについていろいろ展示があるところです。

入口ではリンツチョコレートのチーズケーキフレーバーを一つもらいました。

展示はカカオ豆の収穫までの過程、国ごとのチョコ消費比較、チョコレート製造マシンなどが展示されています。

奥のチョコフォンデュタワーではウエハースをチョコにくぐらせたものをもらえます。

また、出口では普通バージョンの追いチョコレートを5切れ程もらいました。当たり前ですがチョコ尽くしです。

エントランス横にショップがありますが、ここにはほぼチョコしか売ってません。残念、私が欲しいステッカーの類はありませんでした。

時間が押しています。すぐにトラムでコロンバ美術館を目指します。

コロンバ美術館

ここは遺跡と教会が合わさった新しい美術館のようです。ケルンカードが適用される場所の一つです。

なんとここ、展示物のほぼすべてにおいて言語的な説明がほぼありません。

広い空間の中央に垂れ下がった紐とその先についている立体物、ピタゴラスイッチ的なもの、テレビの前に椅子がヘッドフォンと共に置かれているものなど。

ケルンでは正直一番ここが衝撃でした。すごい美術館だ。

この美術館に順路という概念はありません。奥まで進み切ったら同じ道を戻って最初の入口まで逆走する必要があります。

美術館を出て、日曜日で閉まっている無印良品を横目にケルン駅へ戻ります。

駅に戻るとイスラエル国旗?(正確には覚えていない)を振りながら集会をやっていました。警察もいるので警戒しつつそそくさと駅へ入ります。

ケンタッキーフライドチキンを購入し、駅で貪り食っていたらなんか寄付してほしい的な人に話しかけられました。ドイツ語がわからないと言ったら英語で話してきたのでそれ聞き取れなかったと言って逃れました。

こういうのは現地語が喋れないふりをするのがやっぱり手っ取り早いです。労力に見合わないと思わせたら勝ちでしょう。

3時間かけてカールスルーエに舞い戻ると、既に日は沈み切っていました。気づけばもう10月27日。ドイツ最後の数日に備えます。