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EU周遊記 1 -ドイツ フランクフルト空港からカールスルーエまで-

2024年10月23日

まえがき

突然ですが、留学の体で1ヶ月ほどEU圏に行けることになりました。


ドイツに1ヶ月滞在した後、1週間かけてフランス、イギリスと移動して帰ってくる旅程となります。

ちなみに私はドイツ語は一切話せません。参考までに英語力はTOEIC590点です。これはTOEIC受験生の中ではド平均の数値で、決して良いとは言えません。

シリーズの初記事ということで、今回は宿到着までの記録となります。


日本にて

まず持っていくのに気になったのは、昨今話題のトコジラミ対策です。

彼奴を見つけたら宿のフロントに報告して部屋を変えてもらうのが普通のようです。一応虫よけは持っていきますが、そもそも航空機に持ち込めるものにも限りがあるのでほとんどお守りと化しています。

持って行ったものはサラテクトのスプレータイプです。こちらにはディートという成分が入っていますが、検証動画を何件か確認したところそれほど効能があるわけではなさそうです。


次は食事です。先人から聞いた情報によると、あまり量・質共に期待できなさそうなのでパック米をいくつか持参することにします。税関的には肉系のものの持ち込みが一番まずいらしく、日本のインスタント麺はほぼアウトです。


諸々用意した後、9月末、羽田空港第三ターミナル。

最後の日本での食事は前々から牛丼だと決め込んでいたので、牛丼を喰らいました。


手荷物を預けて保安検査場を抜けると、かなり高級感のあるエリアで場違い感を感じます。

セブンイレブンで本当に最後の日本食を買い、搭乗します。


ハノイ空港まで

ハノイまでのフライト時間が半分(2時間半)になった辺りで機内食が出てきたので、日本側の食事を選択しました。

撮るのを忘れてしまい食べかけですが、機内食はこのような感じです。

パン、細めの麺(うどん?)、米+肉で、肉は茄子と人参の煮物のようなもので美味しかったです。ベトナム航空の食事は悪くない。


映画でも見ようと思ったのですが、映画を再生しようとすると機械が落ちるというハズレ機体を引いてしまったのでハノイまでは他のことで時間を潰します。


現地時間で22:30頃に着陸。日本との時差は2時間です。

保安検査を再度通りましたが、ここで買ってあった麦茶とウイダーinゼリーを液体であるという理由から破棄することになりました。(約700円分のロスト)


しかし、共に購入したおにぎりは無事でした。これは本当に最後の日本食としてどこかで処理しようかと思います。

そしてハノイのトイレ、水に色がついてます。世界的には全然綺麗な方だと思いますが、流しても色がつくので構造の欠陥でしょう。トイレットペーパーも個室の中にありました。便器がTOTOなので馴染みもあります。

なんとかラウンジに滑り込み、WiFi・飲料を確保しました。


このペプシコーラはノンシュガータイプで、日本のより鼻に抜ける感覚があります。

このあたりで、現状の問題は無いのに手足の震えを感じ始めます。が、ここでは周辺から日本語がちらほら聞こえるので最悪彼らに助けを求められます。

チケットには"boarding time"として時刻が書いてあります。この表記はアジア圏のものらしく、この時間にゲートにいろという意味らしいです。

現地時間23時前にフランクフルト行きへ搭乗。9995km、12時間のフライトです。

フランクフルト空港からフランクフルト中央駅へ

現地時刻5:50、フランクフルト空港へ着陸。この時外は真っ暗です。飛行機から出るまでの時間を突いて、スマートフォンのSIMカードをヨーロッパ対応のものに入れ替えます。
私が使用したのはthreeという名称のSIMカードで、日本を出立する前に準備が必要なものでした。SIM挿入後再起動を行い、モバイルデータ・ローミングの項目をONにします。4Gの文字がでてくれば多分問題なく設定できてるでしょう。

私が使用しているのはSonyのexperiaでAndroid端末です。iPhoneや他端末では少々仕様が異なるようなので、欧州に行く方は各自で新しめの情報を調べることを推奨します。

さて、入国審査です。


この方は私を見るなり「ようこそ」や「こんにちは」と対応してくれて印象が良かったです。目的が観光であると答え、スタンプを押してもらいます。

次は心配していた預け荷物と税関です。預け荷物はすんなり出てきて、税関も何のけなしに通れてしまいました。よくある保安検査的なものも無かったので、日本から運んできたソーセージおにぎり、多分そのまま運び出せます。(持ち出してはいませんが)


目の前に店があったので、10ユーロを崩す為に水を購入しました。

価格4.1ユーロ。あまりにも高いです。後々気づいたのですが、これは空港価格で値段が超割増になってます。駅に行くと2ユーロ台で買えたりしました。それでもスーパーの倍以上の値段なので、時間に余裕があればスーパーを探しましょう。


少しくつろぐのとクレジットカードが使えることを確認するために、マクドナルドで何か買うことにしました。

"Dark Chocolate"という名前とは印象がかなり違い、味は「粉ココアを水でいれたもの」でした。端的に言うと薄味です。

一服したのはいいものの、列車の駅まで移動しなければなりません。Informationで駅への行き方を聞くと「次に来る黄色いバスに乗れ」と言われました。

私が到着したのはターミナル2で、駅があるのはターミナル1側だったのです。

朝焼けに照らされながら満員のバスで揺られること約10分。ターミナル1へ到着です。

しかし、ここは私が目指していたMain Stationではありません。

空港からシャトルで行けるこの駅は要するに「フランクフルト空港駅」であり「フランクフルト中央駅」ではありません。

Informationに何度も行き方をたずねながら、以下のサイトを参考に「フランクフルト中央駅」までのチケットを発券します。

https://www.reincarnation123.com/article/how-to-access-from-frankfurt-airport-to-city-by-train.html#agenda-agv1wr__1-3-5

platform1に来たれるMain Station行きの列車に乗車します。これなら行先が確実です。列車には自転車を運び込むことが可能なようで、まあまあ人がいます。

Macで何やら作業している人もいて、日本人として親近感が湧きます。15分ほどすると、立派な駅舎のフランクフルト中央駅へ到達しました。



フランクフルト中央駅とDeutsche Bahn(ドイツ鉄道)のごたごた

駅舎をうろちょろして時間を潰しつつ、乗車する場所を確かめます。念押しでInformationにも間違ってないことを聞きます。

この駅、プラットフォームが23番まであり、端から端まではまあまあ長いです。売店も多々あり、これらをみるだけでかなり暇つぶしになりました。一瞬中央の入り口からでましたが、嫌な感覚がありすぐ駅舎内にUターンしました。

フランクフルト中央駅付近の治安が悪いことはかなり一般的な感覚なようで、嫌な予感というのは概ね正しかったようです。


駅舎内で本屋を見つけたので入ってみました。英語・ドイツ語・イタリア語・フランス語の書籍が置いてあり、レジ前にはコンビニのように菓子類が置いてあります。(日本の本/漫画はありませんでした)

列車に持ち込んで昼食を摂るためにバーガーキングでlong chickenサンドのセットをテイクアウトします。価格は約6ユーロなので、日本のセットとそんなに変わらない値段かも。


そうこうしている間に乗るはずの列車の乗車時間が徐々に遅延し、挙句の果てにはプラットフォームが変更になりました。これは放送&アプリで理解できたのでよかったですが、逃したらどうなっていたことやら。数時間の大遅延とか、便が無くなるとか、行き先が変わるとか聞いていたので、大した変更がなくて良かったです。

約145km/hで走行するICEに乗り、先ほど購入した早めの昼食を済ませます。


私が座った席は1等車だったので割高なものではありますが、quiet zoneになっていたので新幹線や特急を思い出させる静けさに包まれつつ進んで行きます。

ICEは予約時に追加料金を払えば座席を指定できます。車両によってはfamily zoneやphone zoneなどもあるので、ゆったりした環境を望むのならquiet zoneを目掛けて座席を指定するのが良いでしょう。

私の席には一つコンセントがついており、飛行機で使い果たした電子機器のバッテリーを充電できます。

車内サービス的なものもあるようで、コーラやコーヒーと言う声が聞こえます。

飛行機や新幹線のようなワゴン式のものではなく、ウエイターが運んでくるといった類のものです。


マンハイム駅に到着し、太陽が強く指し始めました。定刻までずっと停車しています。

定刻になると、来た方向に発車しました。表示された目的地に問題は無いので、こういう仕様なのでしょう。小田急線の藤沢駅を思い出させる仕様です。

地図を見ると、変な線路の通り方です。縦断する本流の線路があり、枝のように横道にそれる形で都市へ向うという形だったのです。おそらく時間を無理やり修正するために、当初停車予定だったマインツ駅が飛ばされていました。


カールスルーエのトラム

さて、長かった往路も間もなく終わり、カールスルーエに到着しました。

カールスルーエ市街地にはバスやトラムが多く走っており、券売機でチケットを購入することができます。

2024年10月現在、1日乗り放題のチケットは1枚6.6€です。このチケットが一つあれば、カールスルーエの周辺は基本トラムで訪れることができます。

トラムも他の列車と同様に改札や乗るときの確認がありません。ごく稀にチケットの確認が行われるらしく、持っていないと60€の罰金となります。

カールスルーエのトラムはKVVが管理しており、アプリを入れると詳しい経路案内機能が使えます。

市街地はまあまあ広いので、もし観光をするなら基本はトラムで移動することになるでしょう。


そんなこんなで宿にたどり着くことができました。ここから1か月、あっという間に過ぎるでしょうが生きながらえます。